ゲームデータ
発売日: 2010/09/29
開発元: Dark Energy Digital
発売元: Microsoft Studios
ジャンル: アクション・アドベンチャー
インストール容量: 1.11 GB
公式サイト: 閉鎖
攻略サイト: Hydrophobia (ハイドロフォビア) 攻略
超簡単なゲーム概要
「巨大な海上都市から脱出せよ!」
Hydrophobia は、スピード感あふれるアクションと驚異的なグラフィックを実現。二度と同じ場面には遭遇しない、予測不能なフロー コンバットに息つく暇もない。浮いているオイル缶や漏電、膨大な量の水を巧みに利用し、「世界を救え! 自ら命を絶て!」をスローガンに人類虐殺を目論むネオ マルサシアンの陰謀を阻止しろ!( Xbox.com より)
超簡単なシステム解説
クイーン オブ ザ ワールド号という巨大な海上都市が舞台のアクション・アドベンチャー。
主人公ケイトはクイーン オブ ザ ワールド号のシステムエンジニア。過去に何があったのかは不明ですが水恐怖症という設定。クイーン オブ ザ ワールド号10周年のフェスティバル中、マルサシアンというテロリストに占拠される船内。上司であるスクートからの通信を頼りに脱出を図る……そんな感じのストーリー。
ゲームの進め方は大まかに言えばこんな感じ。
- スクートの指示に従い、脱出するために目標を消化する
- マルサシアンとの戦いはドラム缶やガスタンクなどを撃って爆発に巻き込む
- コンソールをハッキングする
- マルサシアンが残した暗号を確認してドアを解錠
***
水恐怖症の主人公が徐々に浸水する船内とマルサシアンの脅威から逃げて、最終的に脱出を目指すアクション・アドベンチャー。
独自のゲームエンジン「 Hydroengine 」によって、水の描写はかなりすごい。水面がキラキラ光ってるとかそういう描写じゃなくて、うねる水流の動きが素晴らしい。
基本的にはケイトの上司であるスクートと序盤から通信でつながった状態で、彼の指示とおりに船内を移動していくお使いゲーム。ただ、個人的にはそこまでやらされている感はなかったかなと思っています。次から次へと問題が続出し、それを解決するために動いている、そんな感じだったので。
Act 2 開始すぐに L4P というハンドガンを入手します。ゲームが進むといくつかの種類の弾薬を入手できるのだけれど、デフォルトのソニック弾だけで十分に進めるので他の弾薬の出番がありませんでした。
マルサシアンとの戦闘は周囲の環境を利用して戦うこともできます。ドラム缶やガスタンクを爆発させたり、配電盤を撃って電気ビリビリにさせたり、水がたまった部屋のガラスを破壊して水流に飲み込ませたり……まぁいろいろあるわけですが、ドラム缶やガスタンクの爆発範囲が想像以上に狭くてぜんぜん巻き込めませんでした。結果的にはソニック弾のみで進むスタイルになっていきます。
戦闘は面白くないという意見が多いみたいですが、ヘタレの管理人には簡単でよかったです。水中の戦闘なんかは酸素がなくなる恐怖とマルサシアンの攻撃のダメージが心配で結構難しかったと思いますけどね。
コンソールをハッキングして……というシーンが6,7回あったと思いますが、ハッキングする回数が増えるだけで変わり映えのしない内容だったのはちょっと残念。とは言え、LS と RS の微妙な操作が必要なので楽勝ってことはなかったです。「ハッキングを失敗せずにゲームをクリアする」というメダルがあり、失敗できないプレッシャーから余計に緊張したのもありますけど。
ゲーム中には47種類の「メダル」が設定されています。ストーリーを進めていくだけで獲得できるものが多いのですが、中には上述したように「ハッキングを失敗せずにゲームをクリアする」のように意識してプレイしないといけないものがあり、これはこれで楽しめたかなと思います。プレイ日記にも書きましたが、Hitman Absolution の「チャレンジ」をもっと簡単にしたような感じです。
操作性が大味かつもっさりしているのが残念でした。LS を少し動かすと大きく一歩出てしまい、本当は炎を避けたかったのに逆に突っ込んでしまう……なんてことも。
ストーリーはこれから盛り上がっていくか! みたいなところで突然の強制終了に唖然呆然。管理人の9才からのゲーム人生を振り返ってみてもここまで唐突に強引に終わってしまうゲームは記憶にないですね。中途半端なゲームはあったと記憶していますが、本作のようなラストは記憶にありません。XBLA とは言え、あまりにも酷い。そして、さらに酷いのは本作が販売された後に一応最後までプレイできる「 Hydrophobia Prophecy 」がリリースされるも XBLA だけ販売なしという措置。
少し前にプレイした Fear Effect Sedna もいい加減ひどいゲームだったけど、本作はまたジャンルが違うけれど同様に没入感の低いゲームでした。
プレイした感想 (主にストーリー日記)は、管理人の プレイ日記 を御覧ください。
【 ポジティブ 】
- 水の描写
最大の特徴とも言えます。2010年にこの表現ができていたことに驚きます。
- とりあえずローカライズ
ちょこちょこと誤訳がありますが、それでもローカライズされていることで安心してプレイできる。
【 ネガティブ 】
- ストーリー
中途半端と書けば聞こえはいいが、強制終了って感じです。こんな終わり方があるなんて、そしてこんな終わり方のゲームをリリースする神経に驚きます。
- 大味な操作性
ケイトの一歩がでかいので少し動かしただけで炎に触れて死亡とか頻発した。
水中に潜ったときも勝手に進んでしまうことが多く、イライラした。
- 収集物
短いストーリーの中に配置しすぎ!
実績コンプした感想
項目数12、スコア200G。
すべてオフラインで解除できます。
本作の実績はこちら(攻略研究所へ)
実績は「ストーリー系」「キル系」「収集物系」に大別されます。
パッチがあたったことでキル系実績のカウント数がリセットされなくなっているようです。死亡したり、タイトルに戻ったり、チェックポイントをロードしたりしても大丈夫です。
収集物は数が多く、取りこぼしてセーブされてしまうとその Act の最初からやり直すことになるので面倒くさいです。
総評
大安売りしているときだけ購入可!
- ゲームプレイ: 3/10
- 実績コンプ難易度: 3/10
何度も書いていますが水の描写が素晴らしいゲーム。
TPS 風の戦闘やハッキングゲームはあまり作り込まれていませんが、逆にいえば簡単だということで。ただ、大味な操作性や取りこぼしてオートセーブされたら戻れないシステム、極め付きはストーリーが途中なのに強制的にゲームクリアさせられるところなど残念な点が多かったですね。
XBLA ということもあり、実績の数が少ないのはしょうがないのですが、実績コンプしても報われない感じがあるというか、疲れます(^_^;)
実績のコンプ率を上げたい人、水の描写を体験してみたい人、そんな方にはオススメしますが、それ以外の方にはオススメできないゲームです。
個人的にはあのラストがやっぱり納得いかないですね。せめて Xbox 版にも Hydrophobia Prophecy がリリースされていたら、もう少し納得するのでしょうけど。残念です。