ゲームデータ
発売日: 2018/06/05
開発元: DONTNOD Entertainment
発売元: Focus Home Interactive
ジャンル: アクション RPG
インストール容量: 20.36 MB
公式サイト: 公式サイトへ
攻略サイト: Vampyr 攻略
超簡単なゲーム概要
「ヴァンパイア感染症のもとを突き止めろ!」
1918年のロンドン。医者として、あなたはインフルエンザに罹患した市民を救うための治療法を見つけなければなりません。ヴァンパイアとして、あなたはあなたが癒すことを誓った人々を養うために呪われています。あなたはその中にモンスターを抱きしめますか?あなたの行動はロンドンを救うか、あるいは運命づけます。( Xbox.com より機械翻訳)
超簡単なシステム解説
外科医 (血液専門)のジョナサン・リードが主人公のアクション RPG。
第一次世界大戦が終わりを迎える頃、インフルエンザが大流行している1918年のロンドンが舞台。そこに加え、感染した市民がヴァンパイア化するヴァンパイア感染症の解決をすることになって……というストーリー。
突然ヴァンパイアにさせられてしまったジョナサン。その能力を使って街の様々な困りごとを解消していきます。解消した報酬として経験値を得ることができ、それを使ってスキルをアンロック/アップグレードすることでレベルがあがる仕組み。
スキルは大きく分けて8種類あり、噛みつき (吸血)、ライフ回復、ライフ増加、ブラッドパワーを使った攻撃などがあります。スキルにもレベルがあり、高レベルになればそれだけ強く、便利なスキルになっていきます。
武器は手持ち武器、近接武器 (片手・両手)、遠距離攻撃武器に分けられます。武器のすべては行く先々で調達します。武器もアップグレードでき、道中で回収するクラフトアイテムを使って行います。武器にはモジュールと呼ばれる付加機能があり、攻撃力増加、攻撃がヒットするごとにブラッドポイントが回復、スタンゲージを削るなどがあります。
敵はヴァンパイアハンターと Skal と呼ばれるインフルエンザに感染した後にヴァンパイア化した者にわかれます。が、どちらもジョナサンをみつけると攻撃してくることは変わりません。
敵にはライフゲージの他にスタンゲージがあり、武器で攻撃するごとに (もしくはスタン効果のある武器を使った場合)ライフゲージとスタンゲージが減っていきます。スタンゲージが先になくなるとその敵はスタンし、吸血するチャンスが訪れます。スキルで噛みつき攻撃をアンロックしておくと吸血してブラッドポイントを回復しつつダメージを与えることも可能となります。なお、吸血するたびにスタンゲージは増え、簡単にスタンしなくなるようになります。
また敵には「耐性」があります。耐性は近接武器/遠距離攻撃武器/シャドウ系/ブラッド系の4つがあり、その中から2つの耐性を持っている敵がほとんど。耐性には「強い耐性」と「普通の耐性」があり、強い耐性は赤で表示され、普通の耐性はオレンジで表示されます。
常に敵のレベルが高い状態を維持する仕様です。ジョナサンがどんなにレベルアップしても敵は3~9高いレベルになり、歯ごたえのある戦闘が展開されます。
クラフトアイテムは武器のアップグレードに使うだけでなく、治療薬とセラムの作成にも使われます。治療薬はジョナサンに使うものではなく、市民の治療に使います。疲労、頭痛、風邪といった症状を解消することで経験値が得られます。セラムはジョナサンのライフおよびブラッドポイントの回復アイテムのことです。
ジョナサンのステータスとしては ライフ/スタミナ/ブラッドポイント になります。ライフに関しては割愛。スタミナは近接武器を使ったり、回避したりすることで消費します。ブラッドポイントはヴァンパイア固有のスキル (攻撃、ライフ回復)に使用します。
ライフとスタミナは基本的に自動回復します。ただ、ライフにおいては敵による炎系の攻撃や敵ヴァンパイアの噛みつき攻撃で重症を負います。すると自動回復する範囲が少なくなってしまいます。ブラッドポイントは敵を吸血する、ネズミを食べることで回復します。
メインミッションの他、サイドクエストもあります。サイドクエストは特定のアイテムを回収したり、特定の人物と会話することで発生します。基本的にはお使いであり、依頼人の願いを叶えればクリアとなりますが、時にはウソをついて依頼品を渡さず (自分の懐にしまう)クリアすることも可能です。
会話は最大で4つの選択肢が出現します。ですが、基本的にはどれを選んでもストーリーに影響することはありません。会話選択肢は4つの色に分けられていて「白色」「青色」「黄色」「緑色」となります。白色は雑談。青色はヴァンパイアの力を使い、ある意味強引に会話を進めることができます (例:家の中に入れるのを拒む市民に対して使う)。黄色はメインミッションを進めるために使います。緑色はサイドクエストを進めるために使う他、市民によっては物品の売買を行っている者がおり、それを利用したいときに選びます。
会話を進めたり、特定のアイテムを回収することで「市民のヒント」がアンロックされます。ヒントはいわゆる各市民の背景、情報になります。各市民は3~4個のヒントを持っており、それをアンロックするごとにその市民から得られる経験値が増えていきます。ジョナサンはヴァンパイアなので、市民を吸血することができ、その際に経験値を得ることができます。できるだけヒントをアンロックした方が吸血したときに得られる経験値が増えます。
市民を吸血するとジョナサンに対する友好度に変化が現れます。例えば、ショップの価格があがる/ショップ自体が消滅するなどです。
チャプターは全部で7つ。各チャプターは最大でアクト6まであり、チャプターとアクトの目標をクリアしていきます。
各チャプターには1体ずつ中ボスクラスの敵が配置されており、ザコ敵とは違った緊迫感のある戦闘を味わうことができます。
セーブはチェックポイント通過方式のオートセーブのみ。死亡した場合などは直近のセーブデータが読み込まれます。
1918年のロンドン。とても暗く不潔な感じがそれっぽく表現されていました。ヴァンパイアが主人公ということで夜だけの活動に限定されていて、それが余計に暗く感じさせた要因かもしれません。
ローカライズされていないためストーリーはほぼ無理解のまま進みます。全編英語の映画をなんとなく理解しながら観ていく感じに似ています。プロットとしては謎の人物に噛みつかれた主人公がヴァンパイアとなり、自分をこのような存在にさせてしまった人物を探し出していきます。同時並行でヴァンパイア感染症の存在を知り、それを鎮静化させるためにも動いていきます。外科医として視点、ヴァンパイアとしての視点が描かれています。
ヴァンパイアなのでトンデモパワーで敵をなぎ倒していくゲームかと思いましたが、基本は近接武器で殴る or 銃火器で撃ち、ライフを回復などに使うブラッドポイントのために吸血するって感じでした。吸血もいつでもできるわけではなく、敵がスタンしないとできないのもちょっと不満でした。また動きがもっさりとしていて、少し動きたいのに大きく動いてしまうのにイライラしました。ただ、モーションにおかしな点はありませんでした。近接攻撃の「殴打感」はかなり感じられました。
スキルはいくつもあったものの、英語表記のためにどんな機能・技なのかが分からず。また、基本的にはライフ回復と吸血で事足りてしまうため、他のスキルをアンロックしようという気持ちになれなかった。結果、アンロックせずにそのままクリアしてしまった感じです。他スキルの必要性を感じませんでしたね。
会話選択肢は苦手なのですが、基本的には雑談というのがライトでよかった。ただ、サイドクエストや市民のヒントをアンロックする際、間違った選択肢を選ぶと失敗になるのが嫌でした。セーブも速攻でされるので間違えたときにやり直しがきかないのはちょっとね。
ミッションマーカーが割と大雑把で近くに来ているのに目標の場所が分からないこと、高低差が表示されないので迷うことが多かった。
基本的に戦闘が多い割には得られる経験値が雀の涙で、経験値を得るにはサイドクエストとメインミッションが効率的ということが後半になって解ってしまったので、戦闘が面白くなくなってしまった。また、上述しましたが、敵のレベルが常に自分よりも上 (平均で3~9)なこと/戦闘はほぼ1対複数 などが原因で戦闘は割と苦痛だった。
デスペナルティについても微妙。ライフや経験値、お金などがなくなるということはなく、死亡するとむしろ敵が復活して倒せば経験値が稼げるのでいいかなと思ってしまいますが、実は「ブラッドポイントが9割ほど減った状態で再開される」というクソ仕様のため、死亡・再開後はかなり苦労することが多い。ブラッドポイントをまったく使っていないのに死亡すると9割減るとかどうしようもないです。特にボス戦は本当にきつい。まぁ、少し戻ればネズミがいたりするという救済措置はありますが、なぜブラッドポイントだけを大幅に削った状態で再開させるのかが意味不明。
全体的にネガティブな書き方で申し訳ない。
プレイした感想 (主にストーリー日記)は、管理人の プレイ日記 を御覧ください。
【 ポジティブ 】
- ロンドンの街並み
プレイヤーが想像している「1918年のロンドン」が表現されていたと思います。グラフィックはややキレイ。
- ヴァンパイアを題材にしたところ
ヴァンパイアを題材にしたゲームはあまり聞いたことがないので新鮮だった。
- 近接武器の殴打感
敵を殴っている感がちゃんと伝わってきた。
【 ネガティブ 】
- ロード長め
結構死ぬのでロード長いのは勘弁してください。
- デスペナルティ
上述したとおり。死ぬとライフや経験値、お金が減ることはないのですが、ブラッドポイントが9割減った状態で再開されるのが全くもって意味不明。死ぬときって大概ボス戦なのでブラッドポイントをわざわざ減らして再開させる意味が分からない。
- 多すぎるスキル
スキルは多いのだけれど使う (使える)スキルがあまりない。スキルはライフとブラッドポイントの回復しか使わなかった。武器を強化した方が戦いやすい。
- ヴァンパイアらしくない
武器で殴って進むゲーム。ヴァンパイアの能力は回復系以外はほとんど使わない。もっと瞬間移動したり、すばやく吸血したり、といった圧倒的なヴァンパイアパワーが見たかった。
- 2周させないで (管理人は3周したけどさ)
実績のためとは言え、RPG なのに2周しないとコンプできないのはダメでしょ。しかもほぼ同じ内容で進める必要があるのもなんだかなぁ。手動セーブがないのもクソ。
- 没入できないストーリー
ローカライズされていないというのが一番でしょうが、何を言っているかが分からないので、それぞれの市民の背景なども全然理解できないのでつまらない。
※管理人の英語力がないことを棚に上げております(^_^;)
実績コンプした感想
項目数28、スコア1,000G。
すべてオフラインで解除できます。
TA の情報では実績コンプに100時間19分かかっていた模様。2周目で実績コンプできずに3周したこと、攻略研究所のコンテンツを作るためにポーズしたまま放置した時間もかなりあったため、それらを差し引くと55時間くらいで実績コンプした感じだと思います。
気になる 本作の実績はこちら (攻略研究所へ)
排他的な実績があるため、コンプするには最低でも2周しないといけません。「市民を殺害して全エリアを敵対状態にしてクリアする実績」と「市民を殺さずにゲームをクリアする実績」が相反するためです。
1周目に28個中27個の実績を解除し、2周目に市民を殺さずにゲームをクリアして実績コンプの計画がよいでしょう。手動セーブがあれば2周する必要もないのに…… (まだ言ってる)。
1周目も2周目も最後が少し異なるだけで、基本的なプレイ内容は一緒。だから面倒くさいゲームです。
総評
【やや駄作】面倒くさいゲーム。ローカライズされたら評価が変わるかも?
- ゲームプレイ: 2/10
- 実績コンプ難易度: 5/10
ヴァンパイアを題材としたゲームではあるものの、ほとんど生身な人間状態の主人公を操作するので「俺つえぇぇぇ」は全く感じられず。常に自分よりもレベルが上の敵が配置されるのもそう感じる要因かと。
いろいろ詰め込んだけど使わない機能もあって、そのままクリアしてしまう感じのゲーム。全編英語ということもあり、RPG なので余計に無理解が進んでしまい、ゲームプレイに愛着がわかなかった。
ファストトラベル機能がなく、あまり広くないとは言え、ロンドン中を行ったり来たりするのも面倒だった。その都度復活する敵との戦闘も面倒。
サイドクエストも多すぎ。次から次へと発生してプレイが憂鬱になることも。
実績も2周しないとコンプできず。RPG なのに手動セーブがない仕様のせいで代わり映えのしないプレイを2回させられるのは苦痛。まぁ、管理人は実績の解除に失敗して3周しましたが。
クソゲーではないと思うけど、没入感も低く、個人的には合わないゲームだった。面白そうな雰囲気は醸し出していましたが実際にプレイしてみると駄作感を覚え、最初の数分が面白さのピークだったということに気づきました。
もっと圧倒的なヴァンパイアの強さを感じられ、ファストトラベル等のシステム面がよくなれば、題材としては面白いゲームになったと思うだけに残念なゲームでした。
個人的には普通のゲームプレイも実績狙いのプレイもオススメしません。