ゲームデータ
発売日: 2018/11/09
開発元: DigixArt
発売元: Bandai Namco
ジャンル: アドベンチャー
インストール容量: 7.57 GB
公式サイト: 公式サイトへ
攻略サイト: 11-11 Memories Retold (イレブン イレブン メモリーズ リトールド) 攻略
超簡単なゲーム概要
「立場の違う2人の記憶を追体験せよ!」
1916年11月11日、カナダ人のカメラマンとドイツ人の技師が戦場へ向かう。2人は対立する者として出会い、互いに運命の選択をする中で戦争の現実に直面していく。 そして第一次世界大戦が終結する11月11日午前11時、彼らは最大の選択を迫られる。 戦禍で出会った2人が織りなす絆の物語。 ( Xbox.com より)
超簡単なシステム解説
第一次世界大戦を舞台にしたアドベンチャーゲーム。連合国軍で写真家として働くカナダ出身のハリー、中央同盟軍で技術者として働くドイツ出身のクルト、2人の主人公の物語。
ハリーは自身が勤めていたカメラ店の看板娘・ジュリアを振り向かせるために戦地へ赴き、クルトは前線で戦う息子・マックスが所属する部隊が消息不明という一報を聞き、戦地へ向かうことを決めます。
フランスのヴィミで偶然にも出会った2人は言葉が通じ合わない中で寝食を共にすることで心を開きあう仲になり。
しかし、ハリーが撮影した一枚の写真が2人の仲を切り離します。2人はどうなる……? という感じのストーリー。
物語は Part 1 から Part 3 まであり、1つの Part は5もしくは6のチャプターで構成されています。Part 1 はハリーとクルトがなぜ戦地に赴くようになったのかから始まり、フランスのヴィミでの攻防戦までが描かれています。Part 2 はヴィミの地下トンネルで2人の生活が始まるところからベルギーのパッシェンデールの戦いまでが描かれています。Part 3 は捕虜となったハリーから始まり、終戦までが描かれています。
チャプター内ではハリーとクルトのシークエンスが交互に描かれ、同じ時間軸の中で2人がどのように過ごしていたかを追体験できます。戦地だけが描かれているわけではなく、休戦中の穏やかな雰囲気のキャンプだったり、パリの平和な街中だったり、戦死者墓地だったり、クルトの家だったりと、場面は細かく描かれています。
ゲーム中、コレクションと呼ばれる収集物があり、それらを集めると当時の貴重な写真や資料を閲覧することができます。また、各 Part のコレクションをすべて回収するとボーナスパートという動画を視聴することができます。これは開発会社が作成したインタビュー&ドキュメンタリーです。
セーブはオートセーブ方式。コレクションはオートセーブされないと記録されない方式です。収集系実績の解除を狙う方は注意してください。
チャプターセレクト機能があります。取りこぼしたコレクションも簡単に回収可能です。ただし、上述のとおり、セーブされたことを確認しましょう。
ハリーは写真家、クルトは技術者。兵士として訓練されていないので銃撃戦はいっさいありません。戦争をモチーフとしていますが FPS や TPS を想像するとガッカリするので注意が必要です。
エンディングはマルチエンディング方式。7つのエンディングが用意されています。
プレイした感想は、管理人の プレイ日記 を御覧ください。
【 ポジティブ 】
- 油絵風のグラフィック
油絵風の特徴的なグラフィックでした。収集物が見つけにくい点を除けば、面白い表現だと思います。
- 戦争の生々しさ
プレイヤーが銃を持ち、バリバリ前進していくゲームではない代わりに戦地や戦地外の様子がかなり具体的に描かれていました。
敵や味方の兵士が死んでいくシーンも少しは収録されていますが、激しい戦地を伝えるだけでないところがよかったです。
- ストーリー
決してハッピーエンドではない本作のエンディング。ハリーとクルトの2人が描く物語は不謹慎かもしれませんが感動しました。
【 ネガティブ 】
- ややバギー
特に実績の面において、ややバギーな感じが割と多くありました。条件を満たしたのに解除されないなど、海外でも報告がされています。
- タイトルに戻るとロードしなくてはいけない
タイトルに戻り、続きから再開するには必ずロードしなくてはいけない点。分かりにくいかもしれませんが、タイトルに戻るとゲームを起動したときと同じになってしまい、各メニューを表示するためにいちいちロードしなくてはいけないのが面倒。地味に時間もかかります。
- 実績解除のポップアウト位置
実績が解除されると画面下中央にポップアウトされるが、テキストが表示される場所なので肝心な会話内容が見えなくなることが多い。
実績コンプした感想
項目数50、スコア1,000G。
すべてオフラインで解除できます。
管理人は17日と5時間18分かかりました( TA 調べ)。
本作の実績はこちら(攻略研究所へ)
実績は「収集物系」「チャプタークリア系」「エンディング系」「各チャプターで解除する系」に分かれます。
収集物はかなり数が多いですし、セーブポイントを通過しないと記録されない点に注意。取りこぼした際はチャプターセレクトで補完できるので安心です。その際、回収済みのコレクションもふつうに置いてありますが無視して大丈夫です。
チャプタークリア系はストーリー実績なので無問題。
エンディング系は全7つあるエンディングをすべて解放すればオーケーです。最後に二択を何度もしながらエンディングを迎えますが、攻略研究所をご参照くだされば実績が解除できます。
各チャプターで解除する系は内容も種類も多岐にわたります。ストーリー実績的な内容のものもありますが、多くは「気づかずにクリアしてしまう系の実績」です。チャプターセレクトがあるので問題はありませんが。
【ネガティブ】のところでも書きましたが、実績に関してはバギーな印象です。管理人も「あるはずのコレクションがない」「条件を満たしているのに解除されない」はいくつか遭遇しました。海外では「トランプゲーム実績」と「村の青年をすべて発見する実績」が解除されないという報告が多いです。
総評
可もなく不可もなく……オススメはしないですね
- ゲームプレイ: 2/10
- 実績コンプ難易度: 4/10
数少ない第一次世界大戦を題材としたアドベンチャーゲーム。
重厚な物語が売りであり、管理人はその内容に感動しましたが、ゲームとして見た場合は賛否が分かれるであろうと推察しています。
この内容をゲームでよく表現した! という気持ちはもちろんあります。ですが、その反面、ゲームプレイとしては非常に退屈なのです。2人の追体験ができるという点では貴重なゲームだと思いますが、やはり "プレイしていることの楽しさ" はほとんど感じません。
第一次世界大戦を題材としているゲームに楽しさを求めてはいけない(不謹慎?)かもしれませんが……。これは本や映画で体験したかったかなというのが正直な思いです。
実績に関してはボリュームがあります。約3分の1は収集物、チャプタークリア、エンディングとなりますが、残りはそれぞれのチャプターでいつ解除できるかもわからないものが多かったので、そこは緊張感を持ってプレイできたと思います。
主人公を動かすという意味ではアクションもありますが、戦ったり、銃を撃ったりというアクションはありません。ストーリーを進めるために主人公を動かす、そんな感じです。
物語に比重が置かれたゲームです。ゲームプレイは二の次と思える方はプレイしてみていいと思います。