Rise of the Argonauts まとめ






ゲームデータ

発売日: 2008/12/16
開発元: Liquid Entertainment
発売元: Codemasters
ジャンル: アクションアドベンチャー,RPG
インストール容量: 6.6GB
公式サイト: http://goo.gl/XQjeSH
攻略サイト: Rise of the Argonauts(ライズオブジアルゴノーツ) 攻略




超簡単なゲーム紹介


Rise of the Argonauts は古代ギリシャ世界を舞台として、英雄的な戦士イヤソン(Jason)となり、ヘラクレスやアキレス、アタランタといった神話に登場する神々やアルゴ号の乗組員と冒険するアクション RPG 。黄金の毛皮を探す旅をしながら、戦士として頂点を極め、英雄へと生まれ変わることを目的としている (4Gamer.net より)




ざっくりとしたアウトラインとゲームプレイの感想


プレイ日記はこちら。



古代ギリシャを舞台としたアクション RPG 。



RPG と謳っているが成長要素は少なく、レベル制もないため、
ジャンル的にはアドベンチャー色が非常に強い作品。



妻になる女性が暗殺され、彼女を生き返らせるために旅に出るイヤソン。
先々で問題を解決しながら仲間を得、故郷に戻って行く。

※ゲームのスーリーラインとは異なるがイヤソンの神話がある



エリアは IOLCUS、DELPHI、MYCENAE、SARIA、KYTHRA、TARTARUS の6エリア。アルゴという船で移動をして、各エリアの問題を解決してゆく。船の移動シーンはなく、エリアをクリアして次のエリアを指定すると到着している感じ。



各エリアの問題は様々。
エリアの主が暗殺されそうになるのを防ぐもの、神々の怒りを鎮めるもの、
獰猛な野獣を始末し、村に平和をもたらすもの...など。



会話を始め、選択肢を選ぶことでストーリーが進行する。
また、エリア内を移動し、該当人物を見つけて会話する。
結局は会話をすることでフラグが発生する。



選択肢はシビアなものはかなり少なく、Alpha Protocol のような
緻密なロジックが張り巡らされているわけではなく、割と何を選んでも
ストーリーが進行するようになっている。



各エリアの問題を解決するのは会話だけではなく、一応戦闘もある。
しかしながら、アドベンチャー色が強いため、戦闘はおまけ程度の動き。
(それでも酷いレベルではない)



武器は剣、槍、棍棒。
それぞれ RB/LB で交換しながら戦う。
各武器にはスペシャルムーブと呼ばれる必殺技がある。
多くは RT + X もしくは Y で発動する。



剣はダッシュアタック。
少し離れていてもホーミング性能のある回転斬り攻撃。
棍棒は地面に叩きつけることで周囲の敵をダウンさせる。
槍は少々操作が異なるが投槍(RT + B で発動する)。



スペシャルムーブは一度使うと少しの間、発動できなくなる。
武器に光が集まるようなエフェクトが出ると充電完了。
再び発動できるようになる。



武器やアーマーは行く先々で自動的にアップグレードしていく。
主要人物から譲り受けたり、神から授かったりする。
中には自主的に取りに行かないともらえないものもある。



敵を倒したり、会話を進めていくと画面左下に突然表示が出ることがある。
これは「偉業」を達成した瞬間を意味する。
偉業は様々な条件が課せられており、その条件をクリアすることで達成される。
条件にはストーリーを進める系/特定の武器で●●体倒す系/特定のキャラの願いを叶える系/に大別される。



偉業を達成すると、星座の星が一つ輝き、全ての偉業を達成すると星座が完成する。
ゲーム的には星座を完成させなくともストーリーも進行し、ゲームクリアもできるが、
実績的にはできるだけ星座を完成させていくことが望ましい。



会話選択肢にはシビアなものはない代わりに、この偉業にはシビアなものがある。
基本的にはクリアする必要のない偉業もあり、そうしたものは達成する前に
エリアをクリアしてしまったり、あるエリア限定で出現する敵を規定数倒さずに
次のエリアへ向かってしまったりしてしまう。



そうすると、偉業不達成 ⇒ 星座未完成 ⇒ 実績解除できずとなる。
実績厨、スコア厨、コンプ厨には恐ろしい仕組みである。



偉業を達成すると神々にそれを捧げることで対価として
武器の技を覚えることができる。



神々は4人おり、剣、槍、盾、棍棒を司っている。
技はそれぞれ25種類あり、技の中には2段階あるものも存在する。
武器が直接強化される技もあれば、一緒に行動する味方 NPC が
強化される技もある。



味方 NPC は常時2名がついてくる。
戦闘時には共闘し、放っておけば自分が戦わなくとも
殲滅してくれることもある。



味方 NPC にはヘラクレス、アキレス、アタランタ、パンの4人がいる。
ヘラクレスは拳、アキレスは剣、アタランタは弓、パンは杖で戦う。
無敵ではなくダウンもするため、「仲間を蘇生できる技」を覚え、
味方を助けつつ戦闘を進めていく。



***



実際にプレイしてみると、アクション性は低く、
情報収集がゲームの大部分を占める。



情報収集は基本的にあっちに行って人に会い、こっちに行って話をする、
というようにエリアをくまなく移動するため、
人によってはやらされている感が強いかもしれない。



戦闘は終盤にこそ多くなるが、序盤から中盤にかけては
上述の通り、情報収集がメインでゲームが進む。
終盤の戦闘を含めても全体としての割合は 7:3 くらい。
7 は情報収集、3 が戦闘。



全体の3割しか戦闘がないのに、意外と戦闘系の偉業が多く、
そして、敵の数が有限/自分が倒した敵しかカウントされない/
その割に偉業の条件(敵を倒す数など)がシビアであり、
最初から最後まで慎重なプレイを強制される感が常にあった。



もちろん、これは実績コンプリートを目的にプレイしたから
このような神経衰弱プレイになったわけで、普通にプレイしたら
さほどストレスは感じなかったと思う。



結局のところ、「偉業達成 = 星座の完成 = 実績コンプ」であり、
最初から最後まで星座の完成条件(偉業達成条件)をずっと気にする余り、
肝心のストーリーやゲームプレイはあまり楽しめなかった。



個人的には星座の数を半分以下にし、偉業の達成条件がもう少し
緩くなっていた方が良かった。





【 良かった点 】


  • グラフィックとサウンド

2008年のゲームにしては割としっかり作られている印象。
主人公イヤソン、他仲間の体も細かく作られており、
皮膚の下の血管まで表現されているのには驚いた。
古代ギリシャの再現も素晴らしく、やや粗い感じは否めないが
全体的に質の高いグラフィックは良い。


サウンドもしっかり作られている。
BGM はタイトルから高揚するサウンド。
SE は細かいところまで作られており、各武器の音から生活音まで
違和感のない表現ができている。


ゴア表現は全体的に厳しめ。
首をはねる、胴体真っ二つ、槍で串刺し、頭部粉砕、鮮血など
戦闘におけるこれらの表現は生々しい。



  • A ボタンでスキップできる

全部の会話ではないけれど、A ボタンで会話をスキップできるのはうれしい機能。
これがあるとないとで体感は雲泥の差。




【 残念だった点 】


  • 説明不足

全体的に説明不足。
地面に倒れた敵に追撃を加える方法、味方 NPC がダウンしたときに助ける方法など
基本的に説明がなく、また画面に表示されることもないため不親切。


追撃は敵が倒れたところに近づいても表示も出ない、
ボタンを押してもうまく反応しないなどストレス。
味方 NPC を蘇生するのも「技を覚えないとできない」という
説明すらない状態。



  • カメラワーク

普通に移動しているときはそれほど気にならないが、
戦闘になってごちゃごちゃし始めると、イヤソンの背後にカメラがくっつき、
敵はおろか、周りが見えなくなる。


また、NPC と会話した後、必ず位置が移動している。
カメラの角度も変わるため、会話シーンが終わった後は
自分の位置を理解するのに少し戸惑う。



  • セーブ全般

オートセーブが入るのだが、意外とその間隔が長いときがあり、
再開したら物凄く戻されていた、なんてことが多かった。
後々で気づくことだが、オートセーブが入る場所が決まっており、
そこを通過すれさえすれば何度でもセーブされる仕組み。
ここに気づくまで、何度もフリーズしたり、時間が足りなくて
しょうがなくタイトルに戻ったり、時間を無駄に費やした。


それから手動セーブもあるのだが、単純にオートセーブの
上書き防止の保険にしかならず、それまでの状況などは何一つセーブされない。
「オートセーブポイントを通過した」ということだけしかセーブされない。



  • フリーズ、バグ多し

ゲームを起動し、タイトルになる前にボタンを押していると
アンリアルエンジンのロゴ直後で大体フリーズする。


プレイ中のフリーズとバグは何故か序盤ばかり。
動きがカクカクしてフリーズしそうと心配していると発生する。
上記のセーブと相まって、バグとフリーズが発生すると
これまで頑張ってきたことが水泡に帰す。


実績解除されたときにガイドボタンを押して確認した後、
ゲームに戻ると各種ボタンが効かなくなるという現象も確認。



  • アップグレード関連

偉業を達成し、神々にその偉業を捧げることで各武器の技をアンロックできる。
だが、そもそも技の必要性を感じなかった。
コンボが増えるわけでもなく、見た目も非常に分かりにくいため、
どれがどの技なのか、果たして技の効果があったのか、
それすらも分からなかった。


例えば、クリティカルヒットやスタン効果のある攻撃。
どれがスタンでどれがクリティカルヒットなのか、さっぱり分からない。
エフェクトがあるのかどうかも不明。



  • 死亡時のロード長し

通常のロードがさほど長くないため、死亡してから
再開されるまでのロードが長く感じる。
でも「感じる」ではなく長いわ。やっぱり。




実績コンプした感想


『理論上は1周でコンプ可能』と実績まとめ Wiki には書かれてあったが、
さすがに初見では難しいと思われる。よって、2周で実績コンプするのが吉。


偉業が達成されないと星座が完成せず、結果的に実績も解除されない。
従って、プレイ開始当初から少し進んでは偉業の進捗状況を確認し、
また進んでは進捗状況を確認し...というプレイでございました。


実績コンプはプレイ前に抱いていた気持ちほど難しくなかったというのが
正直な印象。


星座が完成しなかったら...というプレッシャーが強いが
Alpha Protocol と比べたら楽勝の部類。




総合批評

割と遊べるゲームでした!

  • ゲームプレイ: 4/10
  • 実績コンプ難易度: 4/10


終始「星座を完成させるために偉業が気になったゲーム」。


ストーリーも何だかんだとしっかりできていたが、
やはり実績コンプを狙う身としては、とにかく偉業と星座。
本当にこれだけ。


ただ、実際に偉業を達成し、次々と星座が完成していきながら、
それに合わせて実績も解除されていくので達成感はある。
そして、心配していた偉業が達成されたときの安心感もなかなか。


個人的には改良の余地があるタイトルだと思うが、
それでもシステムやストーリーはしっかりしていたし、
割と遊べるゲームだなというのが正直な感想。


慎重なプレイが嫌いじゃない方、コツコツやっていくのが好きな方、
戦闘よりも情報収集が楽しめる方であれば十分楽しめると思われる。


古代ギリシャが舞台ということで世界観は好き嫌い分かれるところ。
さらに偉業だの、星座だの、神々だのと、ややとっつきにくい部分もあるが
プレイしていればすぐに慣れるレベル。


もう少し煮詰めたらもっと良いゲームに昇華していたはず。
実に惜しいゲーム。


気になっている方はプレイしてみることを推奨。







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9.99$(1,019円)だそうですよ!
気になる方はとりあえず買っとけ(笑)!




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